日本語の難しさ

先日、ネットでこのような記事の見出しを見かけました。

「3頭もいて怖かったがとっさに助けた」
イノシシが馬乗りになっていた高齢男性を狩猟用モリで仕留め救助
OBS大分放送 10/21(金) 19:14

「イノシシが馬乗りになっていた高齢男性を」

までは何とかOKですが

そのあとがちょっと違和感がありました。

「狩猟用モリで仕留め・・・」

・・・・ん?

これでは「(誰かが)高齢男性をモリで仕留めた」事にならない

か・・・?

あるいは、

「イノシシがモリで高齢男性を仕留めて(誰かを)救助した」

とも取れます。

 

この見出しを書いた方は、当然ながら、

「イノシシが馬乗りになっていた高齢男性を、(そのイノシシを)狩猟用モリで仕留め、救助」

と書きたかったはずですが、何通りもの意味に解釈できるのは面白くもあり、

また、日本語の難しさも感じます。

 

日本語は「てにをは」によって名詞の役割が固定されますが、

同じ格助詞でも違う役割をすることがあったり、

語順が入れ替わったり、

主語や目的語が省略される

ことが多いことが原因の一つでしょう。

例外も多く、私たちが普段使っている日本語も、

よく考えると文法的でなかったり、独特の構造をしていたりします。

以前、外国の方に日本語を教えた際も、上記の点で

難しいと言われたことがあります。

 

この見出し文も、現在は

「イノシシが農作業中の高齢者に咬みつく 近所の男性が狩猟用モリで仕留め救助」

と修正されています。すっきりしていますね。

 

私達が日々当たり前のように使っている日本語ですが、

意味が伝わりにくい構造をしていることもあります。

 

ちょっとだけ気を付けたいですね!

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仙台の英会話教室 Sophia English School

Koji Nakanome

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